NEWSアルバム ♯9『EPCOTIA』
今回のレビュー(というか感想)は四部作の二つ目です。
それではどうぞ。
※斜体字を含むトラックは曲ではなくインターです。案内人やメンバーが世界観について説明してくれます。
EPCOTIA(2018.3.21)
- 1.EPCOTIA SAFETY GUIDE -INTER-
- 2.EPCOTIA
- 3.KINGDOM
- 4.TWINKLE STAR
- 5.ワープ中 -INTER-
- 6.LPS
- 7.恋する惑星
- 8.JUMP AROUND
- 9.ドッキング -INTER-
- 10.AVALON
- 11. IT'S YOU
- 12.異星人とのコンタクトについて
- 13.UFO
- 14.EROTICA
- 15.BLACKHOLE
- 16.星に願いを
- 17.イノセンス
- 18.帰り道 -INTER-
- 19.HAPPY ENDING
- 20.プラトニック(Vo.手越祐也)
- 21.銀座ラプソディ(Vo.小山慶一郎)
- 22.氷温(Vo.加藤シゲアキ)
- 23.Thunder(Vo.増田貴久)
- 総評
1.EPCOTIA SAFETY GUIDE -INTER-
今回のテーマは宇宙旅行。導入としての搭乗案内です。
2.EPCOTIA
リード曲。人類が宇宙に飛び立った歴史、太陽系の8つの惑星を歌い込むサビ、壮大な歌詞に心躍ります。 前回に続き、"7"という数字(地球を除く7つの惑星)、そして後々を見るに"ネガエバ"という歌詞がキーワードになりそうですね。
3.KINGDOM
恒例となったサッカーソング。手越さんが大サビで絶叫するのもお馴染み。"ONE" "ANTHEM"など過去のタイトルを引用してるのも良い。明るく突き抜けすぎない曲調もアルバムの色にマッチしている。
4.TWINKLE STAR
まさにトゥインクル(?)。繰り返されるイントロのモチーフが心地よい、煌びやかな失恋ソング。
5.ワープ中 -INTER-
前作・NEVERLANDのキャスト紹介インストを思わせる、テンポの速い音作り。 「機内音楽」という表現が印象的です。
6.LPS
シングル。 なんかそこはかとなくAIさんっぽい。コーラのCMに使われてそうやな。
7.恋する惑星
ワクワクドキドキする恋の巡り会い、Boy meats GirlならぬMars meats Venusといった趣。惑星達は果たして分かりあえるんでしょうか。
8.JUMP AROUND
増田さんプロデュースの一曲とのこと。ヒップホップ色が強い、ストリートなナンバー。増田さんのラップからの手越さんのBメロの盛り上がり、サビ主旋は加藤さんで低音パートは小山さん。適材適所の采配です。
9.ドッキング -INTER-
ドッキングとは2機の宇宙船の結合のこと。カウントダウン"0"で音が止み、ドッキング完了。次の曲が始まります。
10.AVALON
AVALONは伝説の島。寂しくなったら時空を飛び越えてまた戻って来よう、と歌う別れの歌。桜ソング…ではあるんですが、さくらガールのようなミディアムバラードではなく、EDMっぽい音作りで声は加工されまくり。日本語の美しさと要所要所で挿入される英語のノリの良さが共存する、稀有な楽曲です。
11. IT'S YOU
個人的に、本作随一の問題作。どんなに回り道をしても最後は君の元へ戻って来てしまう、と綴る愛の歌ということで、聴き手をキュンキュンさせる仕組みかと思うんですが・・・ちょっと待てぃ!!!この主人公、ただの優柔不断で気の多いチャラ男ちゃうんか!?!相手の女の子、さっさと他の誠実な人の元に行った方が絶対幸せになれるやろ!!!と、こう思うわけです。それでも主人公を待っていてくれる”君”、人間心理とはかくも複雑なものなのか・・・と噛みしめる曲です。僕にとっては。
12.異星人とのコンタクトについて
宇宙旅行といえば宇宙人。その存在は果たしてロマンかリアルか。どちらにせよ、乗務員の皆さんは頼もしいですね。
13.UFO
ピンクレディーじゃないよNEWSだよ。個人的にはこのアルバムを象徴する曲がコレかなと思います。宇宙人とのラブロマンスとも、女性をUFOに喩えたとも取れる斬新な曲。個性は強いですがしっかりと盛り上がれる曲でもあります。大サビの加藤さん→手越さんのソロリレーは最大の聴きどころ。この2人の配置は前作の「ミステリア」と一緒ですね。
14.EROTICA
EPCOTIAじゃないよEROTICAだよ。冒頭の口笛がまず強い印象を残す。1番はシゲマスで掛け合い→コヤテゴのソロリレー、という構成。2番は逆順なんですが、Bメロがイレギュラーなメロディー。細かくリズムを刻む増田さんが爆イケでMVP。 高音から低音まで、メンバーの高い歌唱力が堪能できます!
15.BLACKHOLE
アルバムの佳境らしく、スケールが大きい曲ですよね。実は歌詞を見ると熱いラブソングです。全体的にはヒップホップっぽい音作り(?)で、増田さん主体のカッコつけたラップと手越さんのサビでのシャウトという取り合わせが面白いです。
16.星に願いを
前作収録「ORIHIME」を想起させるタイトルがまず印象的。冒頭、「恋をした〜」と弛緩したテンポで入ってくる増田さんの柔らかい声の響きで一気に曲の世界観に引き込まれます。失恋バラードなのに一貫して明るいメロディーは、曲の終盤で"さよならじゃないから 僕らがまた出逢えるように"と綴られる希望を表しているかのよう。
17.イノセンス
宇宙旅行から地球に帰ってくる曲でしょうか。前作の「流れ星」にあたるような曲。"もう会えないと知って また明日と言った"の矛盾するエモさよ。2番の頭に散りばめられたキーボードの音も好きです。過ぎ去った季節の記憶が背中を押してくれる、という表現、またイノセンスというタイトルは「エンドレス・サマー」を下敷きにしているようにも解釈出来ますね。
18.帰り道 -INTER-
ありがとうございました!また利用するね〜!
19.HAPPY ENDING
ポジティブな励ましに満ちた大団円ソング。まさにハッピーエンディング。
20.プラトニック(Vo.手越祐也)
手越氏、2年ぶりのラブバラード。サビでオクターブ違いの旋律が同時並行するのが特徴的。大サビ、"綺麗な嘘で抱いて"で上のメロディーが突き抜けてくるのに鳥肌。"醒めない夢がいいの このまま2人がいいの"と感情を爆発させる歌詞・ボーカルが聴き手の涙を誘います。
21.銀座ラプソディ(Vo.小山慶一郎)
元は小山Pのユニット曲。ロメオ2015以来の脱退メンバーとの曲ですね。小山さんには「過去を隠さずにいてくれる」という安心感を感じます。 哀愁たっぷり、良い曲です。
22.氷温(Vo.加藤シゲアキ)
加藤先生のお洒落な側面。ESCORTとごっちゃになることがあるのは音作りが少し似てるからでしょうか。よく聴くと(よく聴かなくても)失恋ソングなんですよねコレ。"テーブルに落ちてしまった氷が溶けてく時が止まればと心で願ってる"の表現が何とも文学的。最後の"ひょうおん"は一体…?
23.Thunder(Vo.増田貴久)
スーパーニコニコアイドル・増田貴久の本音…が少し見えた…ような曲でしょうか。彼の本心は誰にもわからない。しかし普段優しい歌声を聴かせることが圧倒的に多い彼の叫び、これは多くの人に衝撃を与えたのではないでしょうか。とにかく歌詞を観ながら一聴がオススメです。
総評
音を聴いた印象としてはEDM(いわゆるピコピコした音)やヒップホップっぽい肌触りの曲が多かったり(この辺の専門知識はありませんが…)、一見前作以上に玄人向けなアルバムという感想を持ちました。一方で歌詞は、アルバムコンセプトに合わせた浮世離れしたものが多い一方、キャッチーな恋愛や別れを歌っている曲も多いので、そういう意味では取っつきやすくもあるかな?と思いました。
最後に、今回のおすすめベスト5!
1位 イノセンス
2位 AVALON
3位 Thunder
4位 EPCOTIA
5位 EROTICA
ではでは!!